英国のチャールズ皇太子は、今を遡ることおよそ25年、1986年から、環境にも商業面でも利点があるとして自身の農場を全面的にオーガニックに転換するなど、一貫して「持続可能な暮らし」という概念を広める活動を続けてこられました。

そして皇太子は、2011年5月、英国のNGO団体Sustainable Food Trustが主催した米国ワシントンDCでの国際会議「食の未来会議」の基調講演にて、現代の食の生産・流通環境に大きな疑問を呈し、その解決策を提案する強いメッセージを発信。本当の保守本流とは、持続可能な社会を目指すものであることを、あらためて認識させられます。

3.11の未曾有の大震災に続く、原発事故、TPP参加の問題と、これほど国の舵取り、将来を見据えた確かな政治的取り組みが求められる時代はかつてなかったのではないでしょうか。

このたびこのスピーチに基づき、私たちの国、日本でどのように持続可能な社会を創造していくか、問題提起とその問題を解決していくための道筋を探っていく講演会を開催致します。

チャールズ皇太子のスピーチ

豊富なデータや研究資料を用い、現代の食環境の異常さ――本来かかっているコストを無視し、一見低価格に見せながら、どんどん持続不可能な状況へと陥っている世界の食料事情のもろさを鋭く指摘。また、それを解決するために取るべき行動も掲げています。

抜粋

  • 「地球の能力には 限界がある ことを理解することです」
  • 「今の私たちのように 飽くこと無く地球を消費し続ける 、この方法を長期的に継続することは不可能です。」
  • 「輸入された再生不可能な投入物を使って生産増量を達成する方法は 持続可能ではない 。」
  • 「現在の工業化農業のほとんどは 石油、天然ガス、その他の再生不可能な資源に大きく依存 しています。」
  • 「過去10年間で 合成窒素化学肥料の価格は4倍、カリの価格は3倍に跳ね上がった ことを考えると、依存を止めない限り、将来がどれほど不安定になるか分かるでしょう。」
  • 「これには輸送や加工など、消費者に届けられるまでの生産コストに必要な燃料価格の上昇の影響が計算に入っていない。 本当の悪循環 です。」

プロフィール

講師

田村 安
田村 安(NPO法人オーガニック協会代表理事/マヴィ(株)代表取締役)

1958年京都府生まれ。
大手食品メーカーのマーケティングマネージャーとして、ドイツ・フランスに通算10年駐在。帰国後1998年に日本初のオーガニックワイン専門商社、マヴィ株式会社を設立。2000年12月現オーガニック協会の前進となるヨーロッパオーガニック食品普及協会設立。2004年4月オーガニックを身近なものにするためにオーガニックフェスタin東京を初開催。2007年フランス政府より農事功労賞シュバリエ勲章を受勲。ライフスタイルとしてのヨーロッパ型の「オーガニック」を紹介する講演活動を全国で行いながら、日本の農業再生のために都市住民の関与・農地証券化を提唱している。

NPO法人オーガニック協会マヴィ株式会社

パネリスト

和泉 真理
和泉 真理(社団法人JC総研 客員研究員)

東京都生まれ、東北大学農学部卒。
大学卒業後は四半世紀にわたり農林水産省に勤務、農産物輸出、食品製造業や外食産業、農村女性など様々な分野を担当。また、1986年から2年間、英国オックスフォード大学に留学し、ヨーロッパの中山間地域振興や環境保全政策について研究。
2007年に農林水産省を退職し、2008年より(社)JC総研の客員研究員。
現在は、農業と環境とを両立させる政策(特にヨーロッパ)、食料消費やフードシステム、農業の若い担い手達を主な研究対象としている。2008年より有機農産物の登録認定機関であるNPO法人日本有機農業生産団体中央会の理事および認証委員。
著書:「食料消費の変動分析」(農文協)、「英国の農業環境政策」(富民協会)

社団法人JC総研
谷口 葉子
谷口 葉子(宮城大学 食産業学部 助教)

京都府出身。
メリーランド大学大学院修士課程で公共管理学、神戸大学大学院博士課程で農業経済学を学び、2007年12月より現職。有機食品の流通や認証制度について研究している。学生時代より有機農業運動に関わり、現在もセミナー講師等を通して有機農業の推進に努めている。

宮城大学
ツルネン マルテイ
ツルネン マルテイ(参議院議員)

1949年フインランド生まれ。社会福祉カレッジ卒業。1967年にキリスト教会の宣教師として来日。1979年日本に帰化。1992年湯河原町議会議員に当選。2002年参議院議員繰り上げ当選。
2007年再選。2010年参議院災害対策特別委員長。現在、参議院環境委員会、災害対策特別委員会、国際・地球環境・食糧問題に関する調査会の各委員、行政監視委員会理事。環境政策をNGOとともに進める議員連盟会長、有機農業推進議員連盟事務局長。著書に『ツルネンさんのルオム的生活のすすめ』(宮帯出版社)、『自然に従う生き方と農法』『ツルネンの人と地球のエコライフ』(原書房)ほか、多数。

ホームページ

講演会概要

タイトル 「チャールズ皇太子が考える持続可能な社会」
日時 2月18日(土) 13:00~16:30
場所 新宿農協会館 8F会議室(東京都渋谷区代々木2-5-5)
内容 13:00 開演
13:00~14:20 基調講演(チャールズ皇太子スピーチの解説)
14:20~14:40 休息
14:40~16:00 パネルディスカッション
16:00~16:20 質疑応答
16:30 終了
定員 80名(定員になり次第締め切り)
参加費 一般 2000円、EUOFA会員・ボランティアスタッフ 1500円
※事前振り込み制、振込先はお申し込み時にご連絡致します。
対象 一般・メディア
主催 NPO法人オーガニック協会