EU:高まるオーガニック農業の役割
EU政府官僚は、生物多様性保護に関する期待が高まるEUの将来的な農業政策と併せて、持続可能な農業の推進とCO2削減を達成することにおいて、オーガニック農業に目を向けるべきだと語った。
欧州委員会環境総局長Ladislav Miko氏は、2010年4月20日に行われた気候変動阻止におけるセミナーの中で農業の役割を演説し、特に生態系システムへの機能に関連して、オーガニックへの関心は日増しに高まっていると述べた。
EurActiveネットワークによると、彼の発言は、EUが、気候変動への働きや、土壌や水質の改良といった様々な他の環境面への利点をもたらす可能性がわかってきたオーガニック農業の可能性への関与を高めるために、2013年以降のCAP(共通農業政策)の包括的見直しの準備をしていることに基づくものである。
欧州委員会環境総局のAnne Barnettは、「現在、農地の96%が慣行農業で耕されており、そこから引き起こされている環境汚染の軽減に議論を集中すべきです。」と強調している。
また彼女は、例として、フランスの50%の飲料水が飲用に適するよう事前に農薬を取り除く処理をしなければならない事実に言及し、「地方発展政策実施のための施策や、オーガニック農業、また同様に補助金のより公正な分配のために、もっと資金が必要です。」と語っている。
FiBLの代表Urs Niggli氏は、オーガニック農業は実際に土壌の栄養分や成分改良に結びつき、オーガニック農業の環境への貢献は非常に大きいと言う。オーガニック農地は、土壌がより良い栄養状態になることに加えて、たとえば、慣行農法と比べて30%もの多種多様な品種や、今より50%も多くの有益な動物に富み、ミツバチもたくさんいる、とNiggli氏は続けた。また、そうした農地は、保水力が上がり、水分が豊富な土壌になる能力が高まったとも付け加えた。
(翻訳:ボランティア 殿村 江美さん)
邦訳版更新日時 : 2010年05月14日 16:22