世界のオーガニック農地面積3500万ヘクタールに
(2010年2月15日 IFOAMおよびFiBLによる共同発表)
オーガニック農業研究所(FiBL)と国際有機農業運動連盟(IFOAM)は、世界のオーガニック農業に関する最新の統計を、ドイツのNuremberg(ニュルンベルク)で開催されるBioFach 2010で発表する。研究結果は、書籍「The World of Organic Agriculture: Statistics and Emerging Trends 2010」(オーガニック農業の世界: 統計と動向2010年度版)にまとめられており、Messezentrum Nürnberg(ニュルンベルク・メッセセンター)のRoom St. Petersburgで2010年2月19日金曜日の午前10時から、オーガニック製品の世界最大の見本市にて発表となる。
2008年度末のデータによると、オーガニックの基準によって認定された農地は3500万ヘクタールある。「2007年のデータと比べると、約300万ヘクタール増加している。特に南米とヨーロッパの成長が著しい。」とFiBLのHelga Willer氏は言う。オーガニック製品の生産者は約140万人ほどだ。
「それは朗報だ。」と主張するのはIFOAMの理事であるMarkus Arbenz氏。さらに、「世界の市場では、不況の中でもオーガニック製品に対する需要が伸び続けている。」と述べた。また、南半球におけるオーガニック農業の成長について、次のように続けた。「我々は特に、発展途上国の小規模農園を経営する者たちが、オーガニック志向になっていることをうれしく思っている。近年、オーガニック農業への転換が、食料の安全保障、気候変動への適応、そして生物多様性の保護に貢献していることが分かってきている。」
世界のオーガニック農地の面積は、オセアニア地域が全体の大部分を占め34.7%、次いでヨーロッパ23.4%、そして南米が23%となっている。広大な牧草地を持つオーストラリアは、世界最大の面積(1200万ヘクタール)のオーガニック農地を有しており、2番3番手にアルゼンチン(400万ヘクタール)と中国(190万ヘクタール)が続く。2008年、オーガニック製品市場は、アメリカドルにして500億ドル(約4兆5290億円)を超えるほどの市場へと拡大した。Organic Monitor(オーガニックモニター社)によると、その消費の多くは北米とヨーロッパが占めている。
国際貿易センターの市場開発担当であるAlexander Kasterine氏は次のように語った。「発展途上国の政策立案者達は、オーガニック農業に関わる農業従事者の数や、オーガニック農業の潜在的な課題や可能性を把握しておく必要がある。こういった情報を集めることは困難であるが、同部門の成長を支援するためにも大変重要な事柄である。「The World of Organic Agriculture」(オーガニック農業の世界)は、独自かつ重要なアプローチでこれら諸問題について包括的な情報を提供している。」
研究結果をまとめた「The World of Organic Agriculture」(オーガニック農業の世界)は、11年連続で、BioFachにて発表される。同書では、世界のオーガニック農業についての記述の他に、世界の地理的な地域における最新トレンド情報が更新され、基準や規定といった事柄に関する基礎的な情報、開発協力の分野における活動、オーガニックの代表的作物であるコーヒーとコットンについてなど、様々なトピックが取り上げられている。また、総合的なデータやいくつものイラストや写真も掲載されている。詳細は、www.organic-world.netからアクセス可能。2010年3月から。
2008年以来、スイス経済省経済管轄局(SECO)は、当局の支援活動の枠組み内で、発展途上国におけるオーガニック製品の生産を支援している。国際貿易センター(ITC)もまた、当時より支援を行ってきた。ニュンベルクメッセセンターは、IFOAMやFiBLそしてGerman Foundation Ecology & Agriculture SÖLによって行われてきた世界的な調査や年鑑の出版などを2000年より支援してきた。アフリカでのデータ収集もまた、発展途上国のための人道支援機関であるHivos (オランダ)によって長年の間、支援が行われてきている。
organic-world.netより
http://www.organic-world.net/
(翻訳:ボランティア 室本さん)
邦訳版更新日時 : 2010年03月12日 16:20