スペイン:ヨーロッパ最大のオーガニック地域
著者:クラウディア・フロスト
スペインのオーガニック耕地は拡大し続けている。2008年、スペイン全体で、オーガニック基準に従って運営される耕地面積は(2007年と比較して)33%増加し、スペインでオーガニック製品の販売者は16%増加した。こうした発展により、スペインはオーガニック農地面積130万ヘクタールを誇るヨーロッパのオーガニック生産のリーダーとなった。2004年から2008年にかけて、オーガニック耕地は80%増加し、オーガニック製品に関わる事業者は33%増となった。
*この記事は「The specialized Organic Retail Report Europe 2008(2008年オーガニック小売専門レポート)」の協力により作成された。(発行元:Ecozept)
国全体のオーガニック耕地の60%(78万ヘクタール以上)を占めるアンダルシア州は、スペイン最大のオーガニック地帯である。2008年、カスティーリャ・ラ・マンチャ州のオーガニック耕地面積は147%成長し、現在その面積はほぼ12万ヘクタールで、スペイン第二のオーガニック耕地面積を持つ自治州である。2007年、スペインのオーガニック食品市場は20億ユーロ(約2,455億1,450万円)に値し、2006年には一人当たりの年間オーガニック消費額は約8ユーロ(約980円)に迫ってきた。
2008年には、2万3,000以上の認定オーガニック企業が存在し、前年度比16%の増加、うち生産者が2万1,000以上、加工業者と仲買人が2,168社、輸入業者が81社、卸売業者や店舗経営者、販売業者のような流通業者が380社であった。大部分のオーガニック製品がバルク売り(訳注:個別包装したものでなく、タンクや大きな箱などまとめて大量に流通すること)され、国外で加工、包装するための原料として販売されるので、国にとっての利益はかなり減少し、付加価値も低い結果となった。441の生産者がいるカタルーニャ州には、公式な統計でリストに挙げられた380のうち120の(オーガニックの)販売業者を有している。アンダルシア州にはほぼ400近い加工業者があり、国内最多のオイル加工場を有す。同州はまた、果物や野菜の加工・包装の第一人者でもある。
国全体のオーガニック耕地のうち、ほとんど(およそ85万ヘクタール)は森林や牧草地である。穀物や豆類の耕地は13万ヘクタールを超え、オリーブの耕地は10万ヘクタール以上である。スペインのもっとも重要な生産品はエクストラバージンオリーブオイル、果物そして野菜、続いて乾燥果実、ぶどう製品である。畜産業に関しては、3,800以上の企業がオーガニック認定されており、前年度比25%増である。1,700近い企業が畜牛に特化し、うち1,600が肉牛に集中し、残りが酪農である。
原産地統制のガイドラインに基づき、1989年に規制が正式に導入された。1991年、EEC(欧州経済共同体)理事会規則2092/91(訳注:オーガニック農業と表示に関する規定)が通過・採択され、スペインの各自治州に1つずつのオーガニック委員会がその実施と管理の責任者となった。90年代には、より多くの生産者がオーガニックガイドラインを採用し、オーガニックに携わる協会が発生し、オーガニック部門の再構築に貢献した。
ヨーロッパのオーガニック市場についてのさらなる情報は、“The specialized Organic Retail Report Europe 2008”に掲載されている。レポートは、非EU諸国を含めた全欧州諸国について非常に優れた調査となっており、260ユーロで販売中。問い合わせは、Ecozept(TEL:+ 49 (0) 8161-14820, Fax::+ 49 (0) 8161-148222)まで。
Organic-Market.Infoより
http://www.organic-market.info/
(翻訳:ボランティア 原野 裕子さん)
邦訳版更新日時 : 2010年02月05日 16:52