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オーガニック球根の影響で花好きが急増

切花とオーガニック球根の売上がゆっくりとではあるが確実に伸びている。現在では、低木や観葉植物をオーガニック農法で栽培し、自然食料品店やオーガニックスーパー、オーガニック市場などで販売する園芸家が数多くいる。以下の記事は、北アムステルダムで球根農場を経営し、1年に50万個ものオーガニック球根を販売するPeter Timmerman氏についてものだ。

少女はわくわくしてお花畑の中に立ち、甘いにおいを楽しんでいた。そこで、彼女はこの畑で働くミセス.Annalies Timmermanを発見すると、彼女は挨拶をするためにかけ寄ってきてくれた。Timmerman婦人はさまざまな種類の花の特徴について説明した。Timmerman婦人の畑や周辺の農家で作られている、チューリップ、スイセン、クロッカス、スノードロップ、ムスカリ(グレープヒヤシンス)、アイリス、スノーフレークなどの球根は誰でも購入可能だ。これらの球根はSkalにより認証を受けており、オランダのEKOのロゴ(訳注:オランダのオーガニックマーク)を持っている。

4月の中ごろ、オランダの北部はチューリップが満開だ。観光客はチューリップ、スイセン、ヒヤシンス、ムスカリ(アムステルダンムの北部や南西に多い花)などの広大なお花畑に目を奪われる。カラフルな花の洪水は見る人の感覚を酔わせる。このお花畑と真っ青な空は見渡す限り広がっている。毎年、1,000人以上の人々がTimmerman婦人の畑を見学にやってくる。あるときには、オランダ女王のベアトリックス女王も、革新的な農家の視察として、この畑を訪れたことがある。

「2000年に、先祖5代ずっと続いてきた、この両親の畑を受け継ぎました。」と47歳のTimmerman氏は説明する。農家小屋は1740年に建てられ、Timmerman氏の家族は1893年からずっと住んでいると言う。「昔は乳牛を飼育していましたが、成長が見込めなかったため、球根飼育に転向したのです。」2001年には彼はオーガニック生産に切り替えた。その次に、肉と角を販売するため、130頭のアカシカを育て始めた。また、牧草を適度に食べて、用水路をきれいに保ってくれるためのヤギを5頭飼育している。

農場は24haの広さがあり、そのうち3haは球根栽培のため、輪作用に使用されている。7つの輪作(赤キャベツ、カリフラワー、牧草、穀類やクローバー)を行うことによって土と作物を健康に保つことができる。「クローバーを育てた4年後にチューリップを植え、その次にカリフラワーと赤キャベツを作るんです。」とTimmerman氏は説明する。高価値の球根は、氏の利益の1/3を占める。

市場開拓とマーケティングの費用も考慮しなければならない。全ての植物はシーズン内に6、7回検査され、タバコモザイクウィルス、チューリップモザイクウィルス、ボトリチス菌などに感染していないかどうかチェックされる。種や科目に完全に合致しないもの、ウィルスに感染している可能性があるものは全て引き抜かれ廃棄される。各球根から咲く花は純粋種でなければならず、誰もがイメージするようにきれいに開花しなければならない。黄色、赤、紫、ピンクの花々が一列に咲き誇っている。チューリップの栽培者は花の中をゆっくりと歩き回り、問題点がないかチェックする。従来の花生産者は農薬に頼っており、Timmerman氏が指摘するように、従来農法の生産では、球根には10日に1度消毒スプレーを行っていた。言うまでもなく、現在では農薬の大量使用と地下水汚染のため、従来の農法は議論の的となっている。「病弱な植物を薬で処置するのではなく、生育途中で排除しているため、我々の植物は健康で丈夫であり、オーガニックガーデンに適しています。」とTimmerman氏は言う。また、従来の球根とは異なり、彼の花は成長期間が長い。

植物の種類が増えることによってより多くの欧米のガーデニングを趣味とする人をひきつけることができる。Timmerman氏は以前は15種類を栽培していたが、2007年に近所のWim Postema氏の農場が閉鎖するために種をもらってきたため、現在では46種類を栽培している。Postema氏は球根のバイオダイナミック農法による栽培のパイオニアであり、現在はEcobulbsという会社を経営し、個人消費者と直接取引を行い球根を販売している。

しかし、なぜ北オランダ地方では球根栽培がこれほど盛んなのだろうか?ひとつには、ローム層の砂に多くの腐植質が含まれており、球根や切花の栽培に適していることがあげられる。また、何十年も、いや何世紀にもわたって、この地方での流通網が発達し、植物が全世界に向けて効率的に売り出すことが可能になったこともあげられる。アールスメール市にある世界最大のフラワーオークションは有名である。

Timmerman氏は自身の球根を、ロッテルダムの近くにあるBiocenter Zannなど、ドイツとオランダの自然食品卸売業者に販売している。Zannはチューリップの球根と切花の両方を扱っており、そのほかにもフルーツや野菜をドイツ、イギリス、フランス、スカンジナビア諸国、ベルギーなどで販売している。

Timmerman氏はアメリカへも定期的に商品を卸売りしている。カリフォルニアにあるOrganic Bouquetという通信販売会社とSuncalley Flowerw社がアメリカ国内の消費者、園芸家へ球根を販売している。

Timmerman氏の会社はFrank Schoutenにも球根を提供している。彼はチューリップの球根を秋に植え、春には150万本もの切花を収穫し、オランダやドイツの自然食料品店で販売している。

筆者:Kai Kreuzer
Organic-Market.infoより

(翻訳:柿本小百合)


邦訳版更新日時 : 2009年12月18日 17:28