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Q.認証費用について具体的に教えてください。
費用は時間報酬となっています。つまり農場が非常に広かったり、認証を受ける作物数が多岐に渡っていたりする場合、当然検査に時間がかかりますのでそれだけ費用は高くなることになります。物価水準も違いますので具体的数字がどのように解釈されるかは難しいところですが、大体300$〜5,000$くらいになっています。
Q.エコサートは発足して9年ということでしたが、それより歴史の長い団体もあるのでしょうか?
認証団体というものが公的に認められて発足したのは、1992年にEU指令が効力を発してからになります。ですから9年というのが最長ということになります。ただしエコサートの母体となる機関は1970年代から活動をしていました。つまり母体機関の時から見れば20年以上の歴史を持っていますのでエコサートは認証団体のパイオニアの1つであるということができます。
Q.エコサートの従業員数は何名ですか?
正確な数字は持っていないのでお答えすることはできませんが、先ほどのフランスの例で見ますと、認証を行うエコサート側からいえば顧客が10,000件程度であるのに対し事務所の仕事に約30人、検査員に70人程度となっています。エコサート全体では200名くらいではないでしょうか。EU圏外では主に経験豊かなフリーランスの検査官と契約しており、その数は100名くらいかと思います。
Q.EU圏外の国の認証を行う際は、EU基準を満たしているかについての認証か、その国の基準に則した認証かどちらですか?
EU基準を満たしているかについての認証です。ただしその国が認めればその国内の基準を満たしているかについても検査します。
Q.認証の期限はどれくらいですか?一度認証を受ければそれが永久に続くのですか?
検査は最低でも1年に1回行われますので、期限としては1年間で毎年更新という形になっています。もちろん1年未満で認証が取り消される場合もあります。それは認証を受ける側が認証を拒否してきたとき、その段階で認証取り消し作業が行われます。また抜き打ち検査などにおいて、適当でないと認められた場合は認証の取り消しが行われます。
Q.日本の基準とEUの基準との互換性についてはどうお考えですか?その基準はISO65になるのではないかと思うのですが。
まずISO65とはあらゆる製品に関する全世界の認証団体に課された国際基準です。EUの認証制度はISO65認定を取った世界で最初の制度です。全世界共通の国際基準であるISO65の認定を受けているという点で、日本の基準を満たしていると言えるのではないかと考えますが、それは日本政府の判断によりますのでここでお答えできる内容ではありません。エコサートは日本における認証活動も認められるよう希望しており、準備を行っています。
Q.認証を申し込んでそれが認証されない比率を教えてください。
その比率は1〜2%です。非常に低いことに驚かれるかもしれませんが、先ほども見ていただいた通り、非常に細かな申込書を記入するところから申請は始まり、まずこれを提出するという段階で話し合いをして諦める人が多いのも事実です。また初回の検査で合格しなかった場合も、どうすれば認証されるのか指導を行ったりすることで、次回検査で合格になるということもあります。そうした結果、非認証比率はこのように低い数字となっています。
Q.先ほどエコサートは認証のみを行う団体であるというお話でしたが、認証以外に例えば販売やコンサルティングなども行っている団体もあるのでしょうか。
それはありません。なぜならISO65においてその専門性が定められているからです。
Q.狂牛病がヨーロッパ国内で取りざたされていますがそうした背景で、オーガニックの畜産農家は増加しているのでしょうか?
まず事実として、ヨーロッパの畜産農家は狂牛病騒ぎのため窮地に立っています。実際ドイツを例に取ると、政府からの発表で1カ月前、ドイツでは狂牛病はない、との報告がありました。しかしそれから1週間のうちに2件の狂牛病報告があったのです。この事件で従来製品の需要はもとを100とすると30に激減しました。その反面オーガニックの製品はもとを100とすると300に、実に3倍の需要増を得ました。これはオーガニック製品が消費者からの信頼を得ている何よりの証拠だといえるでしょう。
Q.認証団体自体が認証以外の活動をすることはISO65の規定で禁じられている、ということでしたが、仮に団体の役員や社長が事業を行っている場合、それは認められるのですか?
まずそれを判断するのは別の監査機関になりますので、私が回答するべき問題ではありません。ただしエコサートでは先ほどもお話したとおり社長がオーガニックの精神を自ら体感するために牛数頭規模の農家を営んでいます。このオーガニック認証については他の団体に依頼をしています。またこれが大規模なものであったなら当然内部監査によってそれさえ認められることはないでしょう。
Q.オーガニック製品と従来製品との価格差は実際のところどの程度なのでしょうか?
市場価格というのは市場によって決まります。即ち希少価値があるものは自然、価格が高騰し、安定供給できるもの、人気の少ないものは価格が下がります。生産者価格については正確な調査が必要ですが、平均的に15〜20%高くなっているかと思います。
Q.オーガニックの認証費用がかかるということに、生産者現場から不満の声があるのですが。
認証費用がオーガニック転換において占める割合は、農場の規模によって多少の差はあるにせよ、決して多くはなく、むしろオーガニック転換による収穫減の方が生活を維持するには非常に大きな問題になってくると思います。
Q.オーガニックと非オーガニックの比率はどの程度でしょうか?
正確な数字ではありませんが、例として聞いてください。1990年の平均作付面積が非オーガニック40ha,オーガニックが25haであったとしましょう。10年後の2000年には非45ha、オーガニック40haといった割合でオーガニック比率は増えています。オーガニック比率が非オーガニック比率を上回るのも時間の問題だと考えられます。
Q.オーガニック農家に対する政府からの補助金というのはあるのでしょうか?
EUにおいてはEU委員会主導の下、オーガニック製品発展補助プログラムが行われています。先ほどの質問でも触れたように、オーガニックに転換後の収穫高減による、収入の減少を補助するためにこうしたプログラムが各国で行われています。
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