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ディヴィッド・バーン(欧州委員会健康と消費者保護委員)
ブリュッセルのコンファレンスにて、2002年6月25日
2.食糧ならびに飼料の検査
続いて食糧ならびに飼料の公的な検査についてお話ししたいと思います。現在、私は欧州議会と理事会の規定としての最終提案をしているところです。また、欧州委員会としては、この規定が今年中に採用されることを望んでいます。
この規定を進める原動力は、現存する様々な側面にわたるEUの食糧法に則った公的な検査とは違ったアプローチであるということです。このようにばらばらの規定が存在することで、加盟国内あるいはEU圏外の国における公的な検査を実行する際に、様々な例外が生じ、基本的な規則さえ不完全な状態になってしまいます。
それに加えて、食糧と家畜に関する当局が認める検査手続きを更新する必要があります。
今回の全般にわたるアプローチに従って、非常に重要なのは、公的な検査が食糧の流れのあらゆる段階をカバーしているということです。さらに、EUのアプローチは各国の検査システムを形作り、発展させるためにもぜひ採用されるべきなのです。
以上の目的を達成するために、3つの提案をしています。
・各加盟国の義務
・欧州委員会検査部門の義務
・法律の施行に関する特別な部分
1)各加盟国の義務
食糧と飼料の検査を行う公的機関は、その公正さや検査実効能力を保証する一連の基準を満たしていなければなりません。
検査員は必要とされる資質、能力、知識を備え、十分な人数が必要です。検査計画に対して不測の事態も起こりうるでしょうが、深刻な危険が考えられる場合においては、取るべき手段・基準を綿密に調べなくてはなりません。
加盟国は、欧州委員会が定めるガイドラインに従った、検査計画を作成し、実行しなければなりません。また、その計画の実行状態に関する年次報告を委員会に提出することも義務付けられています。各加盟国から届くレポートに基づき、委員会は理事会と欧州議会に提出する年次報告を作成することになります。
公的検査機関によって、一加盟国以上に該当する食糧ならびに飼料の問題が明らかになった場合は、加盟国間の公的検査機関が協力して問題解決するように、適切な手続きがいつでも取ることができなくてはなりません。
この提案には、食糧と動物由来ではない飼料を含めたEU圏外から輸入する食糧ならびに飼料の検査に関する一連の手続きも含まれることになります。
2)欧州委員会検査部門の義務
欧州委員会の専門家は、公的検査が各国の検査計画に沿っているかどうかを確認するため、各加盟国における定期的な検査をすることが要求されます。
また同様に、EUに食糧や飼料を輸出するEU圏外の国々の定期的な検査も行います。こうしたEU圏外の各国もEU加盟国と同様、検査計画を作成し、実行状態を報告することが求められます。
3)法律の施行
これまでの経験から、制裁のシステムがあるだけでは、必ずしも欧州委員会規定を履行するのに十分ではない、ということがわかりました。刑事的な制裁処置を適用することで、完全履行がより確実になるでしょう。
さらに、私は、欧州委員会の助成は、委員会の食糧法にしたがっているかどうかで支払われるべきだと考えています。
いつものことですが、欧州委員会レベルの制裁問題は、いくつかの方面で物議をかもしがちです。しかし、私が最大限に脅かしても、ある会社が規定の信用に反する条項にそむいたり、あるいは最終的に違法の手続きを行って、欧州委員会から多額の罰金を科されたら、それをいったいどのように消費者に伝えればいいのでしょうか?
食糧法違反の扱いに関する欧州委員会の権力の徹底的な強化が必要とされています。そして、この点において確実に進歩できるよう、私たちは信念をもってあたらねばなりません。
3.原材料表示
つづいて、本日の最後のテーマ「原材料表示」です。
原材料表示の問題は、全ての消費者にとって非常に重要であり、法律は、そのもっともな要求を満たすものでなくてはなりません。
本日私は、特に、原材料の構成に焦点をあてたいと思います。
実際のところ、食料品の選択の幅がこんなにも広くなった状態で、何を選ぶか決めるために、その食品が何からできているか知りたいと思うことほど、理にかなったことはあるでしょうか?
それよりもさらに重要なことは、悲しいことですが今も増えつづけている、ある一定の原材料に関して、アレルギーがあったり、口にすることができない人々のために、原材料の表示が必要だということです。
だからこそ、表示に関する法律は、全ての消費者が理解可能な情報を確実に手に入れられるだけではなく、食品に対する非常に現実的な問題に向けて必要不可欠なのです。
委員会の目的はここにあります。一般的な意味で、この法律が多くのコンセンサスを得てきたことを嬉しく思っています。欧州議会はつい最近、まず第1回目の討議で、大多数の賛成票を投じました。
原材料表示は難しい領域です。ラベルの内容は、しばしば見た目よりも複雑になりがちです。例えば、香料や混合スパイスは、何ダースもの原材料からできています。それら全てを表記することが果たして必要、もしくは望ましいことでしょうか?
一方、アレルギーや病気を引き起こす可能性があるかもしれないことを、私たちがきちんと理解できる必要もあります。
問題を要約すると「原材料表示をどのように明細にすることが必要か?」ということです。情報があふれて、消費者が理解しがたいようなものになることは、絶対避けなくてはなりません。情報の量が、品質や明確さをあいまいにすることは許されないのです。
それゆえ、私たちの提案の目的は、アレルギーや病気を引き起こす可能性のある原材料は全て表示され、かつ必要十分な情報を与えるということです。
◆原材料表示法に関する主な内容◆
今日、消費者は食品の原材料について、より完全で明確な情報を求めています。結果として、ラベル表示は複雑になりがちです。これは望ましい状態とは逆行するものであり、法律の適用と検査においてさらなる困難を増やしかねません。
ですから私は、加盟各国、消費者、産業界、商業界それぞれの代表者の密接な協力によって、現代的で簡素かどうかという観点から、原材料表示に関する法律の再評価を行いたいと思うのです。
現在、産業界・消費者それぞれを代表する、様々な利害関係者の経験と専門性にしたがって、前述のような評価を行い、最良の基準を反映しているところです。
【結論】
食糧法を構築する多くのブロックが、現代的でわかりやすいものになりつつあることをここでお話できるのを非常に嬉しく思います。私たちは食糧法という1つの絵がどのように完成されるべきか、明確なビジョンをもっており、私が本日概略を説明してきた基準が役に立つことになるでしょう。
バランスと柔軟さがキーポイントです。
食糧供給の安全性は、EUの住人を守り、またヨーロッパの産業界に対する消費者の信用を取り戻すためにももっとも重要なことです。しかし、必要以上の規定で、産業界を縛り付けたくはありません。
私は、安全性が確証されているけれども、識別力のあるヨーロッパの消費者の要求を満たすのに必要な、品質や改良、優秀さの点では自由に競争し、信頼に足る、活気に満ち、多様性のある食品産業界を見たいと思っています。
古い車にはさよならを言うときです。今年のモデルに乗るときです。現代的で、安全、目の前の道にどんなことが待ち受けていようとも信頼できる準備が整った車に。ありがとうございました。
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