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● 2006年までにオーガニック市場は倍の規模に

マーケットリサーチを専門とするDatamonitor社の最新のレポートでは、オーガニック食品、ベジタリアン向け食品、フェアトレードや環境保護に配慮した家庭用・個人用製品を含むグリーンコンシューマー市場(環境保護に配慮した商品の購入)を分析し、オーガニック食品と個人用製品の売上は増加し続けるとの予測をしている。

調査はヨーロッパの7カ国にわたって行われ、オーガニック製品への(個人)支出はこれから5年でほぼ倍の170億ユーロになるとみられている。2006年までには58%のヨーロッパの消費者がオーガニック食品を選択することになりそうだ。中でもオーガニック食品購入のトップはイギリスであり、大陸ではずっと評判のよかった生産方法を拒絶し続けてきた結果、人口のほぼ半分がもっと品質のために対価を支払うことを選択しているのだ。昨年、人口のほぼ半分に相当する2900万人のイギリス人がオーガニック食品・飲料を購入したと答えている。

Datamonitorのレポートではオーガニック食品の消費者層を2つのグループに分けている。即ち、いつもオーガニック食品を購入する消費者と、機会があれば購入する消費者とである。この「オーガニック食品を買うこともある」という後者のグループは徐々に減少していくように見受けられる。ヨーロッパには1億4200万人のオーガニック食品の消費者がいる。そのうち、2001年全体の69%を消費したのは約2000万人にのぼる定期的なオーガニック食品購入者であった。

Datamonitorの消費者市場アナリストのドミニク・ノザリックは次のように述べている。「消費者の多くは、何か《自分にとって良いもの》を欲すると同時に、《他の誰かや何かにとって良いもの》という感覚も望んでいる。マーケティングをする人はこのことを認識する必要がある。つまり消費者は1つの製品から自分のためと、何か他の人や物のためという2つの利益を得たいと考えてはいるが、自分に対する利益がその他への利益よりも大きくないとだめだということだ。私たちの日々の生活は、より一層時間にせかされ、ストレスに満ちているが、みんな基本に立ち返りたいと考えている。消費者はもっとシンプルで、すぐに過ぎ去ってしまう魅力ではなく、長く続く価値のある、体に良い製品を求めている。」
 
多くのグリーン市場(環境保護製品)は、商業的に成功していくまでに、ごく小さな規模からスタートしてきた。オーガニック食品や自然の化粧品やバス・トイレグッズといったものは、“代替”製品あるいはニッチマーケットとして何年も経過した後、主流となってきたのだ。グリーン市場はこれまでも、何か特別な理由や、自分にぴったりとした生き方ということで強く信奉する消費者によって支えられてきた。

レポートは、こうしたグリーン市場は大いなる発展の可能性を秘めており、多くの消費者を狙うことのできる市場として、生産者にとってまたとないチャンスであると締めくくっている。

 レポートの詳細については、下記WEBページまで
 http://www.datamonitor.com

● オーガニック製品に関するEU規定2092/91の一部改定、補足

2002年3月15日、オーガニック製品と農産物ならびに食品の表示に関する規定、2092/91/EECの付記(ANNEX)T、U、Wを改定する委員会規定473/2002/ECを採択した。内容は、ボルドー液使用に関する詳細な規則と、オーガニック転換に関するものである。

 英文による全内容はこちらからダウンロードが可能です。

● スカンディナヴィア半島諸国でオーガニックフルーツ市場急成長

スカンディナヴィア諸国のオーガニック食品産業において、果物市場は最も急成長している分野の1つである。既に、市場が熟しているというレベルに達しつつある部門がある中で、オーガニック果物市場は好調な成長を続けている。(オーガニックモニター社の最新の調査による)市場売上は、1997年以降年間40%以上の増加を続けており、2001年には4千万ユーロ達した。

この調査によれば、スカンディナヴィア諸国では、デンマーク市場が最も大きい。1990年代中盤以降、オーガニックフルーツはデンマークにおいて広く出回るようになったが、市場に占める割合としてはまだまだ小さく、2001年の果物市場におけるオーガニックフルーツの割合はわずか1.5%にすぎない。

最も成長が著しいのは、スウェーデンとフィンランドである。フィンランドでのオーガニックフルーツに対する要望が急速に増加しているのを示す例として、いくつかのスーパーマーケットが2001年の売上で、倍以上になったと報告していることが挙げられる。フィンランドのオーガニックフルーツの導入は比較的遅く、市場も小規模なものから始まった。フィンランドでは、オーガニック食品への要望が非常に高いにも関わらず、2001年オーガニック農家数は5225軒から4915軒へとわずかに減少した。

スカンディナヴィア諸国はヨーロッパ内ではオーガニック耕地面積の割合が高いとはいえ、大部分の果物はオーガニックではない従来農法で栽培されている。悪天候と、オーガニックフルーツ生産に関するオーガニック基準の高さのせいで、オーガニック農業への転換が抑制されている状態だ。大部分のオーガニックフルーツが南ヨーロッパの国々から輸入され、トロピカルフルーツは南米産のものもある。オーガニックのトロピカルフルーツは、スカンディナヴィア地域においては最も成長が予測されており、スーパーマーケッ
トはさらにオーガニックフルーツの売り場を広げる傾向だ。

● イタリア、サルディニア地方でオーガニックアグリトゥーリズム増加

現在サルディニア地方にはオーガニックのアグリトゥーリズム(農場で休日を過ごすという1つの旅行のスタイル)を提供する18の農場がある。

最新の数字によれば、サルディニア地方は、オーガニック耕地面積ではイタリア国内でトップであり、イタリア全体(約100万ha)の1/3を占める30万ha、農家数は8200軒にのぼる。上記の18の農場へのオーガニックトゥーリズムは「エコトゥーリスト サルディニア」という名称で呼ばれ、サルディニアの自然資源の保護と環境への配慮を目的とした旅行を提供する。

提供される内容には、農場直接のオーガニックの食事をともなった宿泊施設があり、それらの施設は全てAIAB(イタリアのオーガニック農業協会)の定めるオーガニックアグリトゥーリズム規定(これはイタリア独自のものである)を遵守している。

 エコトゥーリストはインターネット予約も受付けている。
 http://www.eurorganic.it/

● フランス、オーガニック成長続けるものの若干のスピードダウン

フランスの年に一度の農産物展示会である「Salon de l'Agriculture」が、先週パリで行われた。そこでオーガニック専門の情報組織“Agence Bio”は、フランスのオーガニック農業に関する数値結果を公表した。それによると、2001年、フランスのオーガニック農家数は1万軒を超えたという。

2000-2001年のオーガニック農家数は、9260軒から10400軒となり、12%増加した。またこれは全農家数の1.6%を占める。オーガニック耕地面積は、13%増加の42万haで、これは全耕地面積の1.5%に値する。

オーガニック畜産農家の増加が、上記の成長の中心となっている。特にオーガ
ニック牛の飼育頭数は30%増加し、乳牛が46,000頭、肉牛が42,000頭にのぼる。製造加工業者の数は安定しており、現在5500社ある。

転換中の耕地面積は若干減少し、2.2%の減少で136,000haである。Agence Bioの所長であるブノワ・カニは「オーガニックへの転換に関しては、今年は少し難しかった。しかし来る3年間に実現されるプロジェクトの数はすごいものがある。」と述べている。

フランスの調査結果によれば、フランス人は2人に1人の割合でオーガニック製品を購入しており、国内の供給では需要を賄いきれない状態にある。オーガニック製品の50%は輸入に頼っている。前述のカニ所長は「日常的にオーガニック食品を食べる人は、3年前と比較すれば3倍に増えている。また多くの人がベビーフードや子供用のオーガニック食品を買い始めており、オーガニック食品部門では一番売上が伸びている。300%増だよ!」と語った。

● スペイン、2001年オーガニック製品の売上は30%増

スペインのオーガニック製品の売上は、2000年の1億217万ユーロから、2001年は1億3321万ユーロへと、ほぼ30%近い増加となった。これは、ニュールンベルグのBioFach開催時に食品局長のフランシスコ・シモン・ビラによって明らかにされた。

ビラは、スペイン農業部門がスペインのオーガニック部門についての状況と、将来への期待に関する研究を行っていることにも触れ、上述の数字はその調査を基にしている。数字は暫定的なものではあるが、スペインにおけるオーガニック農業の非常に大きな可能性を秘めていると強調している。

また同氏は、2001年のスペインにおけるオーガニック耕地の増加率も30%程度であると述べた。

● イギリス、子ども向け食品の品質ではオーガニックがトップに

Organix社が最近行った「にんじん?それとも化学製品?」と題した子ども向け食品の将来に関する調査研究では、オーガニック食品とその他の食品の品質が比較されている。オーガニック食品は完璧ではないにしても、より良いという評価を受けた。

調査では、356の一般の子供向け食品と47の同じく子供向けのオーガニック食品が対象となった。特別に子供向けに作られた朝食用シリアル、チーズ、乳製品、清涼飲料水、菓子類、ミルクシェイク、乾燥フルーツスナック類、味付けスナック類、シリアルバーといったカテゴリーで調べられた。

調査は栄養価とラベルへの表示量によって行われ、オーガニックとそうでないものとの違いはわずかであることがわかった。オーガニック認証基準は、法的に義務付けられており、あらゆるオーガニック食品の生産に関する基本的なガイドラインを示すものであるが、栄養的な品質やパッケージに載せる情報まではカバーできていないようである。もちろんオーガニック認証ということは記載されているが。

この調査ではまた、オーガニック基準によって定められている添加物の使用に関しても調べている。オーガニック基準では特にグルタミン酸ナトリウムなどの合成調味料や合成香料、合成着色料の使用を禁じている。

 <分析結果>
 ※注 文章内で、一般品にもオーガニック品にも、成分の名称として同じ名詞 を使用していますが、オーガニック品の場合、全てオーガニック認証済みのも のが使用されています。(例)加工デンプン、加工糖など

朝食用シリアル:
一般品の半分以上の子供向け朝食用シリアルには、乳化剤が含まれており、23%に着色料が含まれていた。また85%に香料が使われていた。(プレーンタイプではないという意味)オーガニックの朝食シリアルは乳化剤、着色料が添加されておらず、100%に香料が使われていた。

乳製品(デザート類):
一般品の78%にはアゾ染料なども含む着色料が添加されていた。81%に加工デンプンが使用され、81%以上に香料が使われていた。91%に加工糖が添加されている。オーガニック製品で着色されたものは1つもなかった。加工デンプンが含まれていたものが20%、香料が使われていたものは80%であった。加工糖は全てに使用されていた。

菓子類:
一般品の10%に合成調味料が使用されていた。93%にアゾ染料も含めた着色料が含まれていた。80%に乳化剤が使用され、53%に保存料が含まれていた。オーガニック品の半分は香料が使用されている。着色料が入ったものはゼロ。
乳化剤、保存料ともに一切含まれていなかった。

ミルクシェイク:
一般品の89%に乳化剤もしくは安定剤が含まれていた。84%に加工糖が使用されている。79%に香料が使われ、42%に着色料が使用されている。33%に増粘剤が含まれていた。
オーガニック品の83%に乳化剤が含まれており、全て加工糖を使用していた。83%に香料が使用されていた。着色料はゼロ。増粘剤が含まれているものが5%あった。

スナック類:
一般品の95%に塩が使用されている。香料使用ならびに合成調味料が使用されていたのは89%。また32%がアゾ染料も含めた着色料を含んでおり、27%が加工デンプンを使用している。
オーガニック品全てに塩は使用されていた。11%に香料が使用されているが、着色料、加工デンプンは一切使用されていなかった。

シリアルバー:
一般品全てに香料が使用されている。75%が加工糖を使用している。59%が安定剤もしくは乳化剤を使用。
オーガニック品に香料使用はなし。50%が加工糖を使用。乳化剤は使用されていない。

子供向け清涼飲料:
一般品の56%が香料ならびに合成調味料使用。44%に合成甘味料が使用されている。41%が着色料を、38%が保存料を使用している。
オーガニック品の20%が香料使用されていたが、人工甘味料、着色料、保存料は含まれていなかった。

● 世界的なオーガニックに関する数字

ドイツの環境&農業財団(Stiftung Okologie & Landbau、以下SOL)は、世界のオーガニックに関する最新レポート「Organic Agriculture Worldwide 2002- Statistics and Future Prospects」(世界のオーガニック農業2002−統計と将来予測)を発表した。IFOAMとBioFachが協力している。

直近の数字によれば、世界中で1700万ha以上の有効農地がオーガニック化されている。最大のオーガニック耕地を持つのは、オーストラリアで約770万ha、続いてアルゼンチンの約280万ha、そしてイタリアの100万haとなっている。

ヨーロッパアルプスの国々は、その全耕地面積に占めるオーガニック耕地の割合で上位を占めている。例えば、リヒテンシュタイン18%、スイス9%、オーストリア8.6%などである。

オーガニック製品の取引状況も世界的に成長を続けている。ITC(国際貿易センター)によれば、2000年世界のオーガニック製品の売上は約175億USドル(1ドル=134.5円で約2兆3500億円)である。

このレポートはドイツ語と英語で書かれており、SOLのホームページで見ることができる。また、PDFファイルでダウンロードも可能である。ただし、ファイルは4MBと非常に大きいので、いったんホームページで内容を確認の上、必要な項目のみをダウンロードすることもできる。

 SOLウェブサイト http://soel.de/oekolandbau/weltweit.html
 PDFファイル  http://www.soel.de/inhalte/publikationen/s_74.pdf

● ローマの学校でオーガニックメニュー

AIAB(イタリアのオーガニック農業協会)は、2月18日より、ローマの学校の14万人の児童に対して、オーガニックメニューを導入したことに満足の意を示している。

AIABは、正しく健康的な食事を奨励するという、自治体の方針に賛同している。学校の食事メニューにオーガニック製品を導入するという決定は、この方針に基づく非常に大きな一歩であり、オーガニック食品の豊富さにおいても、提供される食事数においても、イタリアの中でローマを先頭に置くということである。さらにこの動きによって、地方生産者にとっては重要な機会となり、地方経済を支える持続可能な経済の発展という意味でも重要である。

AIABはこの動きについて、単に既存の食品をオーガニックへと置き換えるだけではなく、土地と食品のつながりを改良、あるいは創造することができる機会になればと考えている。その土地ならではの季節の産物や伝統などを紹介する機会を提供し、オーガニック農家も巻き込んで、生産者と消費者との強いつながりを促進するといったような。AIABはまた、若い消費者たちに農業、環境、食品、健康のそれぞれの関連性を理解させるため、食の教育にも焦点をあてて行こうと考えている。

● アイルランド、オーガニック食品市場は2006年までに3倍の兆し

Tullamoreにて行われたTeagasc地方発展会議で、Teagasc食品センターのカタ−ル・コーワンは、オーガニック乳製品市場の発展を呼びかけた。オーガニック乳製品の生産に関しては、アイルランドは他のヨーロッパ諸国に遅れをとっており、この増大する要望に応えるためにも、オーガニック乳製品部門は拡大の必要があると同氏は述べた。

アイルランド全体のオーガニック市場は、2006年までに現状の3倍の8600万ユーロになることが見込まれている。このうち40%は果物と野菜であり、25%が牛肉と羊肉であり、乳製品は10%にすぎない。豚および家禽類が、オーガニック産業部門ではもっとも発展が遅れており、全体に占める割合は非常に小さい。

果物と野菜がアイルランドオーガニック市場の大部分を占めているとはいえ、産品の70%以上を輸入に頼っているのが現状である。

コーワン氏はまた、現在約1100農家がオーガニック生産あるいは転換中であるとも述べた。


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