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フランスのオーガニック食品市場の歩みと認証制度

Bio Convergence 代表
Jean VERDIER

こんにちは。先ほどオーストリアの方から、EUのオーガニック基準とその検査についての詳しい説明がありました。EUのオーガニック基準は1991年に制定されたものですが、フランスではそれよりもずっと長く、20年来オーガニック農業に関する法律を既に適用しています。今から私は、フランスではどのような形でこの指令が適用されているかご説明したいと思います。

認証機関は、EN45011という法律に基づいて認可されるものですが、この認証機関というのは認証業務以外の、いかなる経済活動も、また生産や販売に関わる資本投入も一切行ってはいけないことになっています。もう一点強調したいのは、全ての機関が非常にクリアーで開かれたシステムを持っているということです。つまり情報をすべて開示しています。それぞれの機関は、一般の代表である消費者、そしてプロである生産者、加工業者からなる協議会を持っています。

また、認証機関は様々なレベルの監査を受けています。まず、認証機関自身で、会計監査などの内部監査を行います。そして、ECOCERTのような公的認証機関は、認証機関を監査・監督するCOFRACとよばれる機関から認可を受けています。さらに2つの省庁が認証機関を監査しています。1つ目は農業省で、これは認証機関の検査システムについて生産者から消費者までを管轄しています。2つめは財務省で、こちらは非常に大きな権限を持っており、監査にあたっています。そして、国際的な不正が行われていないかも厳しく取り締まっています。

さらに、先ほどのオーストリアと同様、最近力を入れているのが、市場に出されている全てのオーガニック製品と量をコンピュータやインターネットによって、統括するということです。

そして、これは私が「市民による見張り」と呼んでいるものですが、生産者団体や消費者団体は、様々な情報提供活動を行うとともに、もしもある製品について問題があるという疑惑が起こったら、フランスの裁判所に訴えることができます。

最後に、消費者に対して、どのようにしてより質の良いオーガニック製品を選択するかという啓蒙活動も行っています。フランスでは、20年来国家の定めたABマーク(フランスの国家に帰属するオーガニック製品を示すラベル)を広め、記載事項についての読み方についても啓蒙・指導しています。また今年、消費者に向けて情報を受発信するオーガニック専門の部局が設立されました。この部局では、ここ数年行われている、オーガニックに関する一大キャンペーンである「Printemps Bio」や、それに関するポスターやパンフレットなどによって、消費者がよりオーガニック農業を理解し、より良い選択をするように働きかけています。

つまり、これがフランスにおいてオーガニックに関する法律が20年来適用されてきた結果だと言えます。ヨーロッパにおいて、最初にオーガニック関する法律を採用したのもフランスであり、フランスの歩みというのはヨーロッパの中においても、独特のものであると言えると思います。

昨年のスピーチでも私の経歴については述べましたが、私の率いるNATURGIEという会社は、様々な形をとってオーガニック農業・製品というものを普及、促進するという活動を行ってきました。例えばフランスで初めてのオーガニック専門誌である「du Sol a la Table(太陽から食卓へ)」の発行、インターネットによる販売を展開しているBIOMARKETS.COMへの出展、またパリにはモンティニャックのショールームがあります。フランスの中にオーガニック穀物を栽培する農場もあります。オーガニックフルーツのフレッシュジュースを販売しているVitamont、またボリビアにキノア(穀物の一種)を栽培・製品化する工場をもち、このブランドは現在ヨーロッパ内で非常に売上を伸ばしていて重要な位置にあります。最後に、フランス全土におけるオーガニックに関する展示会をオーガナイズするBioatitudeがあります。この部門はこれらの展示会を通じて、一般に向けてオーガニックについての普及を行っています。またつい最近アメリカのニューヨークにも支店を持つようになりました。

今回、FOODEXにおいては、製品のプロモーションのため、先ほどお見せしたキノア、そしてミシェル・モンティニャックの各製品、彼の書いた食事療法に関する本は、25カ国語に訳されており、日本でも今年の年末には翻訳されて発売される予定です。その彼のレシピで作られた製品、オーガニックワイン、シードル、ビール、またフランス各地方の伝統料理のラインナップなどをお持ちしました。スタンドの方に足を運んでいただければと思います。ありがとうございました。