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生産者の立場から見たフランスのオーガニック食品にまつわる状況について




Bio Convergence 会長
Jean VERDIER
私はBio Convergenceというオーガニック農業に関する生産者・加工者団体の会長であり、またニューダイエットという会社の社長でもあります。本日はその両方の経験に基づいた話をさせていただきたいと思います。

先ほどGOWEN氏より、オーガニック製品の生産に関しては非常に困難な点が多いという話がありました。まず私がなぜこのあえて困難なオーガニック製品に関わる業務に取り組むことになったのかをお話します。

1975年ごろ私は農産物加工品における技師としての資格を取り、ブリュッセル近くの研究所で、たばこの殺菌用の薬品についての研究をしておりました。この研究において、たばこの栽培に使われる農薬またその派生品について発ガン性のある物質の危険性を知りました。これはたばこに含まれるタールよりも発ガン性の強い物質です。こうした経験から、このような農薬を使用しない、そうした栽培方法に身を投じたわけです。

EU域内ではオーガニック製品が非常に成功を収めており、今後10年で、農地面積のうち、10〜20%をオーガニック農業によるものにするという目標を立てている国が多々あります。

<フランスの特殊性>
この統一的なEUの規制において、フランスの特殊性は以下の点であるといえます。
まず植物製品に関して、フランス政府は生産から消費に到るまでの遡及性を法規制に盛り込みました。畜産品に関しては、2点あり、飼育面積ならびに飼育と農園との関係です。どういうことかと言えば、飼育に必要な飼料の半分はその農園内で生産したものでなくてはなりません。この理由として、単作ではなく、多種作を奨励するということが挙げられます。多種作を行うことで、農園のバランスを取ることができます。もう1つは従来多く見られたような、畜産の大規模経営を抑制するというものです。

<数字で見るフランスのオーガニック農業>
フランスのオーガニック農業に関する2つの数字を挙げます。
現在フランスでは約8000軒のオーガニック農法を採用する農家が存在し、うち、1000軒がぶどうの栽培を行っています。またその面積は300,000haに上ります。

<オーガニック製品の認証>
このオーガニック農業というのは非常に厳しい管理、監査のもとにおかれています。
3段階にわたる監査があります。
1つめは政府、経済省からの監査です。これは不正行為を防止する目的で行われるものです。
2つめは公的認証機関による監査です。例えばエコサートという機関は30カ国に及ぶ認証作業を行っています。これに関してはもちろん私の会社も監査を受けております。具体的には、これらの機関からはまず定期的な調査を受けます。内容は、資材購入あるいは製品販売に関する経理、これはほとんど税務署と同じような権限をもった調査です。また生産・加工・出荷過程、製品分析、アンケート調査もあります。
3つめに業界からの監査があります。これは各業界の自制、規律に基づいた監査であり、これを侵すような不正に関しては同業者を訴訟に導くことさえあります。

各業界の自制、規律が必要だという話をしましたが、フランスには大きく分けて4つのこうした業界が存在します。オーガニック栽培者・生産者団体、これは従来の農業団体のオーガニック農業部門が発展してできたものです。そして研究団体、これは農業の技術的な部分に関する機関です。次に加工業者団体、最後に消費者団体があります。消費者団体というのはオーガニック製品に関するあらゆる委員会と結びついています。これによって消費者はあらゆる場面におけるオーガニック製品の透明性を得ることができるのです。

<オーガニック製品の販売について>
フランスにおけるオーガニック市場は約1200億円に上ります。販売ルートとしては4つあり、ハイパーマーケット、自然食品専門店、生産者直販、消費者組合です。最後の消費者組合についてはフランス独特のものであり、歴史的背景から生まれてきたものと思われます。そういう意味では日本との共通点もあるかと思います。

<販促>
フランスにおいては、農水省が奨励するABマークがあります。このマークは農水省に帰属します。EU基準はもちろんのこと、先ほど述べたフランスの特殊性もクリアし、公的認証機関から認証を得たオーガニック製品に関しては全て、このマークをつけることができます。
出版物としてオーガニックのガイドブックが発行されています。オーガニックに関する説明と、その製品をどこで買うことができるのか、販売拠点なども記載されています。来年に向けて、よりおいしいオーガニック製品をより多くの人々に伝えていけるように、審査員を選定して試食を行い、それを公表していけるように進めています。

次にプランタンビオ(オーガニックの春)という今年で2年目を迎える企画があります。これはオーガニックについての透明性をもたらす国を揚げての企画です。生産者、販売者、加工者、教育機関、プレスなどあらゆる機関の人々が集まってこの企画を催します。書店には先ほどのガイドブックとともにポスターを貼り、また各販売店に向けた販促物も用意しています。一般の人に向けたちらしも用意されています。日本におけるヨーロッパオーガニック食品普及協会のような活動も、我々の商品の販促となります。

オーガニック農業に関する専門家に向けた雑誌も誕生しました。
こうした販売促進に関わる動きというのは、オーガニックに関わる全ての人々の協力によって行われています。

<ニューダイエット社について>
おいしいものを食べたい、美味しいお酒を飲みたいという声にこたえて始められた、オーガニックに基づく高級食品を取り扱う会社。現在農産物に限って取り扱っており、プロヴァンス風のものも数多く揃えている。果物としては、ジャムやコンポート、野菜としてはトマトソースやラタトゥイユ、ナスのキャビアなど、穀類はシリアルやパスタ、ビスケット、パンなど、そして忘れてならないのはオーガニックワイン。現在フランス、ヨーロッパ諸国、北米など20カ国以上に輸出しており、アジアも少量ではあるが日本、香港に輸出している。

NEW-DIET S.A.
36, rue de l'Alma
F-92602 Asnieres
FRANCE
E-mail : newdiet@michelmontignac.tm.fr



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